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本当に必要?不動産投資に宅建は役立つのか

今回は、不動産投資を行う場合、宅建の資格が役立つのか?というテーマでお届けします。
不動産売買の業務を行う上で必要となる宅建士(宅地建物取引士)の資格。はたして、不動産投資を行う際にも必要なのでしょうか?どういった場面で役立つのでしょうか。

宅建士(宅地建物取引士)について

宅建士(宅地建物取引士)ってどんな資格?

不動産投資に宅建士(宅地建物取引士)の資格が役立つかどうかに行く前に、そもそも宅建士(宅地建物取引士)とはどんな資格なのかまとめておきましょう。

宅建士(宅地建物取引士)は略して宅建とよばれています。宅建士は国家資格で、資格を取得するための試験を「宅建試験」といいます。「宅建試験」には不動産売買や賃貸に係る法律問題がたくさん出題されます。つまり、宅建士は不動産取引のプロフェッショナルということになります。

不動産会社のお客様が不動産物件を売買したり賃貸したりする契約では、多額のお金が動きます。不動産売買に関する法律的な知識のあるお客様が少ないため、契約時に何か問題があるといけないので宅建士が立ち会います。宅建士は、契約内容に間違いなどがないか確認した上で、お客様へ重要事項の説明を行います。

宅建士(宅地建物取引士)の資格は、毎年15~17%台の合格率で推移しています。とても合格率の低い難関です。宅建士の資格は不動産販売会社はもちろんのこと、不動産管理会社や金融機関、建築会社などの業務に欠かせません。当然これらの会社では宅建資格保持者は優遇され、転職にも有利となります。

不動産投資に宅建士の資格は役立つの?

不動産投資に必要な知識と宅建士に求められる知識は違う

結論から入ることにしましょう。不動産投資に宅建士(宅地建物取引士)の資格は要りません。

なぜなら、不動産投資を行うための知識と、宅建士になるための知識は違うからです。「宅建試験」に不動産投資に必要な「優良な物件の見極め方」や「失敗しないための不動産投資」などは出題されません。「宅建試験」は、あくまでも不動産を売買したり賃貸したりする際の法律問題が中心です。

「宅建試験」の合格率はとても低く、難関だといわれています。「宅建試験」の勉強をする時間があるなら「不動産投資」のための勉強に時間をさくべきです。不動産投資を行っている人のほとんどが、いわゆるサラリーマン大家さんです。「宅建試験」の勉強をする時間はないはずです。

ただし、宅建士の資格があれば、不動産投資を行う上では有利に働きます。不動産売買に関する専門的な知識が得られるので、宅建があると大変便利であることは確かです。

「宅建試験」の勉強よりも優先させるべき「不動産投資」の勉強

宅建試験の勉強よりも不動産投資の勉強をすることの方が重要です。では、どのようにして不動産投資について学べば良いのでしょうか。

■書籍で学ぶ

不動産投資について、書籍で学ぶ方法があります。おすすめの書籍には、実際に大家業を行って成功した人の本や不動産投資のプロフェッショナルが書いた本などがあります。自分が今必要とする本を選んで勉強するようにしましょう。

■インターネットで学ぶ

不動産投資を行っていて、わからないことがあればすぐにインターネットで調べられる時代です。大家業を行って成功している人のブログなども参考になります。ネットで検索すれば、知りたいことがすぐに出てくるので、通勤電車の中などでもスマホで勉強できます。

■セミナーに参加する

セミナーに参加することも不動産投資について学ぶ良い機会です。セミナーに参加することで投資仲間ができ、情報交換なども行えるようになります。情報交換ができる仲間がいれば、不動産投資のモチベーションが保てるようになるでしょう。

また、セミナーの講師は不動産投資のプロフェッショナルなので、セミナーに質疑応答がある場合は疑問点などを直接質問すると良いでしょう。

まとめ

今回は、「不動産投資に宅建は役立つのか」と題してお届けしてきました。結論としては宅建の資格は不要だということでした。不動産会社や金融機関、建設会社への就職を考えているのでしたら宅建の資格があると有利でしょう。

しかし、「宅建試験」の勉強をしたからといって不動産投資について学べるわけではありません。「宅建試験」の勉強をする時間があるなら、成功する不動産投資術を学ぶべきです。