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何からすればいい?税理士に聞いた確定申告のチェックポイント3点

今回は、税理士に確定申告のチェックポイントを聞きました。確定申告の時期になると個人事業主のみなさんは「確定申告しなくちゃいけない」と口をそろえて言いますね。みなさん気になっているのでしょう。確定申告の初心者でもわかる内容になっています。確定申告の際には参考になさってください。

確定申告のポイントを税理士さんに聞きました

チェックポイントは3つあります

税理士さんに初心者の人でも間違いなく確定申告ができるポイントを3つうかがいました。ポイントの1つ目は、自分は確定申告をする必要があるかないのかを判断すること。2つ目は確定申告の流れを把握しておくこと、3つ目は、経費と所得控除をきちんと確定申告書に記載することです。

特に不動産投資を行って利益を得た人は、マンション経営にかかる費用のうち、どの部分が経費や所得控除として計上できるのか、理解しておくことが大切です。

以下では3つのポイントについて詳しく解説していきます。

確定申告の3つのチェックポイント

チェックポイント①確定申告が必要な人は?

個人事業主の方はもちろんですが、サラリーマンの方でも確定申告が必要な場合があります。サラリーマンをしながら不動産投資をして利益を得た人や、仮想通過などへの投資で利益を得た人は確定申告をしなくてはなりません。

具体的にはサラリーマンなどの給与所得者は、副業による利益が20万円を超えたら確定申告をする必要があります。また、投資などの利益が毎月2万円程度ある人も、確定申告をする必要があるかもしれないので、最寄りの税務署などへ問い合わせてください。

そのほか、以下のようなケースの場合は確定申告をしなくてはいけません。

  • 複数の会社で給料をもらっている人
  • ふるさと納税を6カ所以上の自治体で行った人
  • 医療費控除、雑損控除などを受けている人
  • 住宅ローン控除を初めて受ける人(2年目から年末調整で可)
  • 年収が2000万円を超える人
  • パチンコ、競馬、競輪などのギャンブルで50万円以上の利益を得た人
  • 年の途中で会社を辞めて年末調整をしていない人

自分でやる人必見!不動産投資における確定申告の書き方

チェックポイント②確定申告の流れを確認しておこう!

確定申告を行う流れを確認しておきましょう。

  1. 税務署で申告用紙を入手します。最近はインターネットのEタックスからも申告用紙がダウンロードできます。
    申告用紙には、AとB(主にBはフリーランスなど)があるので、自分はどちらにあてはまるのか確認してください。
    申告用紙に添付して提出する所得の内訳、医療控除を受けた人はその証明書、青色申告の人は青色申告決算書、収支内訳書といった書類も用意しましょう。
  2. 確定申告に必要な書類が全部そろっているのか確認します。確認して足りない書類があったらそろえるようにしましょう。(源泉徴収票、生命保険料の控除証明書、火災保険や地震保険の控除証明書など)
  3. 記載ルールに従って確定申告書に記入します。控用も記入するようにしてください。
  4. 最寄りの税務署で申告書を提出します。Eタックスでも確定申告が行えますが、慣れないとわかりずらいので、ダウンロードだけして記入して郵送するという方法もあります。
  5. 所得税の納付と還付
    所得税は3月15日までに金融機関で納付します。
    振替えで納税する場合は指定する金融機関から4月の中旬頃に引き落とされます。
    還付される払い過ぎた所得税の受け取り場所を記載します。

チェックポイント③経費と所得控除はきちんと確定申告書に記載しよう!

不動産投資やマンション経営などで得た利益を確定申告する場合、経費と所得控除をきちんと記載することが大切です。記載漏れがあると余計な所得税を納付することになるので気をつけてください。

【経費として計上できるもの】

・税金

固定資産税や都市計画税、不動産を購入したときの不動産取得税、また収入印紙代などの税金

・保険料

マンションが入っている火災保険料や地震保険など

・不動産管理会社への業務委託料

家賃の5%から8%の手数料として不動産管理会社に払っている管理手数料

・司法書士、税理士の報酬

不動産の登記や確定申告を依頼した場合に支払う手数料

・減価償却費

建物や建物付属設備、構築物については定額法のみが適用されます。

鉄筋コンクリート造の場合は47年、鉄骨造は34年、木造は22年の法定耐用年数が設定されています。建物の購入費をそれぞれの年数で割った額を減価償却費として毎年経費に計上できます。

・修繕費

マンションなどの老朽化にともなう修繕費用は経費になります。クロスの張り替えや共用部分の清掃費なども計上が可能です。

・ローン金利

建物を取得するために受けた借入金の金利は経費とすることができます。また、ローンの融資を受けた年だけ手数料を経費として計上が可能です。

【所得控除として計上できるもの】

社会保険料、生命保険料、地震保険料、配偶者控除、医療費控除など

まとめ

今回は、はじめて確定申告をする方にもわかりやすくポイントをまとめました。さまざまな経費の収支計算が少し大変かもしれませんが、ご紹介した流れに沿ってやればできるはずです。計算が大変な場合は、フリーで使える会計ソフトが便利です。ちなみに筆者は会計ソフト弥生のフリー版を使わせていただいています。素人でもすぐに使えるのでおすすめです。