投資初心者でも大丈夫?融資の具体的な流れを解説
今回は、不動産投資で融資を受ける場合の具体的な流れについて解説していきます。具体的な手続きや流れがわかると、不動産投資がより現実味をおびてくるのではないでしょうか。
手続きには順番があります。順番を間違えると無駄な手続きばかりが増えて、いっこうに前に進まないという事態になりかねません。
そういうことにならないように今一度チェックしておきましょう。
不動産投資の流れと融資
どのくらいの融資が受けられるのか金融機関などと相談する
最初に、自己資金がどのくらいあって、金融機関からどれだけの額が融資してもらえるのか、
確認しておくことが大切です。そうすれば、物件を見つけてから金融機関で融資を受けようとしたけれども融資額が足りなかったという事態が防げます。
相場としては、年収の5倍から10倍ほどの融資が受けられるというデータがありますが、金融機関によってさまざまな条件があり、融資額なども異なります。あらかじめ相談しておいた方が確かです。
物件探しと買い付け
不動産会社などで予算の相談を行って物件探しを開始します。不動産管理会社とのパイプがあると市場に出る前のおすすめ物件を紹介してくれることがあります。
紹介された物件まで足を運んで確認するようにしましょう。駅までの所要時間や近所にコンビニや飲食店があるか、大学などはあるか(大学があると入居率が高くなります)、住み心地は良さそうか、アクセス環境に優れた物件かどうか、自分の目で確認しましょう。基準を満たす物件だった場合は、購入の申し込みを行います。
金融機関への融資の申し込み
物件が見つかったら、最初に相談した金融機関で融資の申し込みを行います。あらかじめ相談しているので、審査の申し込みもスムーズにいくはずです。
融資の審査
融資の申し込みを行ったら審査が開始されます。銀行によっては何段階もの審査が行われるため、審査完了まで時間がかかることがあります。
支店の融資担当者から融資課長、融資課長から支店長、支店長から本店の監査役、監査役から審査部、審査部部長、最後に審査部部長が決済を行って、融資の審査が完了します。
銀行によっては稟議から審査の完了まで2週間~3週間ほどかかる場合があります。
また、金融機関だけでなく信用保証会社や団体信用生命保険への加入が審査条件になっている場合があります。その場合は、信用保証会社や生命保険会社などの審査も受けることになります。
管理会社の選定
物件の管理を管理会社に委託する場合には、この時点で管理会社を選んでおきましょう。中には売主から管理会社を引き継ぐ場合もあります。自分で物件を管理する場合は、入居者を募集してもらう必要があります。その場合は賃貸仲介会社との契約になります。
物件の運営は不動産管理会社や賃貸仲介会社がとても重要になります。信用できる会社と契約することが物件運営の成否を決めます。
融資の実行
融資の審査が通ったら、融資が実行されます。金融機関と「金銭消費貸借契約」を結ぶことで融資の実行となります。その際に重要事項説明があります。
重要事項説明では、契約内容を互いに確認して書面に記名捺印を行います。融資の実行日には売主に物件の代金が振り込まれるので、あらかじめ、金融機関や売主と日程の調整を行っておきましょう。
代金の振り込みが終わったら、物件の登記を行い、抵当権が設定されます。
この時点で融資の手続きはすべて完了となります。
まとめ
不動産投資の場合の融資の流れについて解説してきました。
先述しましたが、不動産投資を行う場合には、まず金融機関などと相談してどのくらいまで融資してもらえるのか把握しておくことが大切です。先に物件探しからはじめると、無駄足をふむことになりかねません。
また、金融機関は一つだけでなく複数の金融機関で相談することが重要。同じ銀行でも支店によって融資条件が異なっている場合があります。