マンション経営 VS 駐車場経営〜土地活用にはどちらがオススメか〜

遊んでいる土地があり、駐車場にするかマンションにするか迷っているとしましょう。あなたでしたらどちらが良いと思いますか?今回は土地活用を考えている人のために、駐車場経営とマンション経営、どちらがオススメなのか、双方のメリットとデメリットをふまえながら解説します。

土地の立地で使い道が分かれる

休遊地を有効活用したいという人は多いはずです。特に親や先祖から引き継いだけれども、遊ばせておくのがもったいない、という人は何かしらの土地活用を検討しているのではないでしょうか。

休遊地の有効活用としては、マンション経営と駐車場経営の大きく分けて2つがあります。どちらがその土地に向いているのか、立地や周辺環境を見ながら判断する必要があるでしょう。

たとえば、近隣に駅や商業施設がなく駐車場にしても需要が見込めない立地の場合は、マンション経営がオススメです。駅近の立地で、周辺に商業地があり、マンション経営にも駐車場経営にも向いている土地もあります。この場合は、マンション経営と駐車場経営のどちらの方が収益率が良いかで判断してください。

駅近で立地は良いけれど周辺には高層ビルが林立していてマンション経営に向かないという立地の場合は、駐車場経営がオススメです。

土地活用でマンション経営 メリットとデメリット

メリット

好立地に建つマンション経営は、成功すれば長期間にわたって不労所得による収入が得られます。高額な家賃収入が見込める貴重な資産になるでしょう。

鉄筋コンクリート造の場合は法定耐用年数が47年です。法定耐用年数を越えたあとも20年から30年は家賃収入が得られます。働き盛りのうちにローンを支払い終えて、引退後は第二の年金として豊かな老後の生活を支えてくれることでしょう。

土地だけの駐車場経営とは異なり、建物を建てることで税制上の優遇が受けられます。税金対策になるところもマンション経営の大きなメリットです。具体的な優遇としては、固定資産税評価が6分の1になったり、都市計画税が3分の1になったりと、さまざまな税制上の軽減策が受けられます。

デメリット

駐車場経営に比べてマンション経営は建物を建設しなくてはいけないので、初期費用が膨大です。もし収益率が悪いので売却しようと思っても、建物を建設してしまっているので、転用が難しく、売却しにくいというデメリットがあります。

土地活用で駐車場経営 メリットとデメリット

メリット

マンション経営に比べて初期費用が大幅に抑えられるという点が駐車場経営(月極駐車場)の最大のメリットです。マンション経営の場合は建物の建設費に膨大な初期投資がかかります。しかし駐車場経営は低コストで行えます。低コストではじめられる駐車場経営は、もし経営に失敗したとしてもリスクが少ないでしょう。

駐車場経営からマンション経営に切り替えることが容易です。駐車場はほぼ更地なのでいろんな用途に転用しやすく、売却もしやすいというメリットがあります。

マンション経営と異なり、いびつな形の土地や狭小地(車1台分のスペースがあればはじめられる)でも駐車場として利用できます。

駐車場経営は建物を建てる必要がないので、すぐに始められるという点も大きなメリットです。マンション経営は、建設から入居者の募集、仲介手続きなど、収入が得らえるようになるまでに時間がかかります。駐車場経営(コインパーキング)の場合は、ライン引きと監視カメラの設置、ロック板や精算機料の設置だけで工事が完了するので、すぐ収入につながるところが大きなメリットです。

デメリット

駐車場経営のデメリットとして、比較的税金の負担が大きくなる点が挙げられます。土地の上に建物を建てない駐車場の場合は、税制上の優遇が受けられません。更地と同じ額の固定資産税や相続税が課せられます。

古い建物やアパート、マンションなどを取り壊して駐車場にする場合は、税金対策に注意が必要です。また、駐車場経営ではマンションのような高層階に比べて収益に限界があります。

まとめ

今回は、土地活用するにはマンション経営と駐車場経営どちらがオススメ?と題してお送りました。立地や性質によってマンション経営に向いている土地と駐車場経営の方が良い土地があるので、しっかり調査して使い道を見きわめることが重要です。場所によってはマンション経営にも駐車場経営にも向いている土地があります。どちらにすればより収益が得られるのか、しっかり検討して使い道を選ぶようにしましょう。