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生命保険の代わりになる?もしもの際にも安心な「団体信用生命保険」とは

住宅ローンを払っている方やマンション経営をしている方は「団体信用生命保険」へ加入していると思います。でも、詳しい補償内容や加入するメリットについてしっかり理解している人は少ないのではないでしょうか。今回は「団体信用生命保険」とは何なのか、また、「団体信用生命保険」の種類や補償内容について詳しく解説していきます。

団体信用生命保険とは

「団体信用生命保険」のことを短く略して「団信」と呼ぶことがあります。「団体信用生命保険」は、物件を購入して何十年かのローンを組んだけれども、途中で高度障害に陥って払えなくなった。または、亡くなって払えなくなった場合に、当事者に代わって残りのローンの支払いを補償する保険です。

たとえば、もし当事者(ローン契約者)が亡くなった場合、残された家族には働き手がいなくなった上に、ローンの支払いまで残ることになり、家に住めなくなりますね。そのような事態にそなえて当事者(ローン契約者)が加入するのが「団体信用生命保険」です。

「団体信用生命保険」に加入していれば、もし当事者(ローン契約者)が亡くなったとしても、「団体信用生命保険」会社が金融機関に対してローンの支払いを肩代わりしてくれます。「団体信用生命保険」が第二の生命保険と呼ばれる所以です。ほとんどの住宅ローンが「団体信用生命保険」への加入を条件に融資を行っています。

団体信用生命保険にはどのような種類があるのか?保証内容は?

一般的な団体信用生命保険

一般の「団体信用生命保険」は、各金融機関が提供する住宅ローンの契約に合わせて加入できる保険制度です。当事者(ローン契約者)が死亡した場合、または高度障害の状態に陥った場合に備える一般の「団体信用生命保険」は、基本的に保険料は無料です。金利などに保険料が上乗せされるようなこともありません。

【保証内容】

当事者(ローン契約者)が死亡したり、ケガなどで高度障害が残った場合、「団体信用生命保険」が肩代りして残りのローンを完済します。

機構団体信用生命保険(機構団信)

「機構団体信用生命保険」は住宅金融支援機構が提供している保険です。全国の300以上の金融機関と提携しており、150万人以上の加入者がいます。「機構団体信用生命保険」は、任意の保険であり、ローンの支払いとは別に保険料を支払わなくてはなりません。

【保証内容】

保証は最長満80歳まで続き、当事者(ローン契約者)が死亡または高度障害が残った場合、残りの住宅ローン全額を補償します。

中央労働銀行団体信用生命保険(ろうきん団信)

「中央労働銀行団体信用生命保険」は「ろうきん」と短く略して呼ばれています。母体の「中央労働銀行」は、労働組合や生協などが出資して設立された協同組織の金融機関。中央労働銀行の住宅ローンを利用する方は全員強制的に加入する仕組みになっています。保険のかけ金は金利で賄われています。そのためローン金利に上乗せして保険料が発生することはありません。

【保証内容】

最大で1億円(住宅ローン残高の範囲内)まで保償する団体信用生命保険がセットになっています。割引適用で火災保険や水災、盗難保険にも加入いただけます。

信用保証協会団体信用生命保険(保証協会団信)

「信用保証協会団体信用生命保険」は、一般社団法人全国信用保証協会連合会が提供している保険制度です。「信用保証協会団体信用生命保険」の加入は任意のため、ローン金利とは別に保険料の支払い(掛け捨て)が必要です。

【保証内容】

当事者(ローン契約者)が死亡もしくは所定の高度障害など、不測の事態に遭遇した場合、「一般社団法人全国信用保証協会連合会」が金融機関に対して債務の返済を肩代わりします。当事者(ローン契約者)ご家族の安心のために設けられた保険制度です。

団体信用生命保険に加入する際の注意点

団体信用生命保険の保障範囲は、基本的に当事者(ローン契約者)の死亡と高度障害状態に限定されます。三大疾病や八大疾病に備えるためには、特約付きの他の保険に加入しておかなくてはなりません。

また、ローンの支払いができなくなってしまうリスクは、当事者(ローン契約者)の死亡や高度障害だけではありません。病気やケガで長期間働けないことも考えられます。団体信用生命保険の保障内容と保障範囲をしっかり確認して、足りない補償については、別の保険に加入するなどの対策が必要です。

まとめ

今回は、団体信用生命保険「団信」について解説してきました。団体信用生命保険は、当事者(ローン契約者)が死亡したり、高度障害が残ったりして、ローンの支払いができなくなったときに残りの債務を肩代わりする保険制度です。ローンの支払いが滞る要因は死亡や高度障害だけとは限りません。団体信用生命保険「団信」の補償内容を確認して不測の事態に備えることが大切です。