物件購入前に確認するべきチェックポイント
今回は、不動産投資で物件を購入する前にチェックしておくべきポイントについてまとめました。物件を見つけたら契約する前に必ず以下の項目をチェックするようにしてください。
契約するまでに行っておくべきチェックポイント
物件情報を入手しよう
不動産投資で物件を購入する前に不動産物件の情報を手に入れて、内容をチェックするようにしましょう。より正確な物件情報を入手するためには、物件情報を扱っている不動産会社の得意分野を見きわめることが重要。
区分マンション、一棟アパート、一棟マンションなど、それぞれ得意とする不動産会社から情報を集めることがポイントです。
不動産物件の情報を収録したサイトには、HOME’S(ホームズ)の不動産投資専門サイトや投資at home(アットホーム)などがあります。
また、ある程度物件をしぼり込んだら、不動産会社の担当者とこまめに連絡をとって物件についての詳細な情報を集めるようにしましょう。
とりよせた物件情報のチェック項目
①物件概要書 概略のチェック
物件概要書を確認して概略を把握。私道の有無なども確認してください。
②現地の環境や地理をチェック
グーグルマップなどを使用して、物件のあるエリアの地理や近所のお店、交通機関の有無、物件までの距離などをチェックしましょう。
③レントロール(貸借条件一覧表)のチェック
【賃料にばらつきはないか】
部屋の広さなど条件が同じであるにもかかわらず、家賃にばらつきがある物件は、古い入居者は家賃がそのままで、新しい入居者の家賃が下落していることが考えられます。
【敷金は何カ月分か】
当初の敷金が2カ月分だったにもかかわらず、最近の敷金が1カ月に短縮されている場合は、入居者募集に苦戦している可能性があります。敷金が2カ月や3カ月と高い物件は、人気のある物件だという証拠になります。
【どんな入居者が入っているか】
オフィスビルなどでは、法人が入っている物件ほど優良であるとされています。法人の入居比率によってアパートローンの適用が左右される場合もあります。
【入居年月が散らばっているか】
入居日が散らばっている物件は、入居者の募集がスムーズに行える可能性が高まります。契約終了時期が集中している場合は、一気に退去してしまう可能性があります。
④建築確認申請書・建築済証のチェック
建築確認の適合・不適合物件のチェックを行いましょう。建築済証がない場合は、その理由を確認してください。
⑤登記簿謄本のチェック
登記簿謄本(土地・建物)のチェックを行ってください。売主やその売却理由、権利形態、抵当権設定金額など。
⑥修繕履歴のチェック
今後の修繕やメンテナンスのために、何年の何月に修繕やメンテナンスが行われているのかチェックしておきましょう。
現地チェック
物件情報によるチェックが終わったら、今度は実際に物件まで足を運んで現地チェックを行います。物件の立地、大通りからの距離といった環境のチェック、物件そのものの状態などもチェックします。
①駅からの所要時間
駅から物件までの所要時間が物件情報とあっているのかどうか、実際に歩いて確認することも忘れないようにしましょう。
②物件周辺の商業施設
物件の周辺にスーパーやコンビニエンスストアといった商業施設があるかどうかチェックしてください。
③不動産会社があるかどうか
物件の近くに不動産会社があると、入居者の募集や宣伝広告に便利です。また、管理をその不動産会社に依頼した場合、トラブル発生時の迅速な対応が可能になります。
④物件の周辺に大学などはあるか
物件の周辺に大学がある場合は学生の安定的な入居が見込めます。大学生の場合は、一定期間で退去と入居が繰り返されるので、安定した家賃収入につながります。
まとめ
物件を購入する前のチェックポイントについて解説してきました。物件情報でのチェックでは、建築確認申請書・建築済証のチェックとレントロール(貸借条件一覧表)をしっかり確認しておきましょう。また、物件情報だけでなく、実際に現地へ足を運んで自分の目で物件の様子をチェックすることも忘れないようにしてください。