不動産投資の利回りには、キャピタルゲイン狙いの利回りと賃貸収入におけるインカムゲインの利回りがあります。事前にある程度の予測ができるのは、インカムゲインによる利回りです。そこで国別にインカムゲインの利回りが高いおすすめの国を知っておくと役立ちます。
富裕層の賃貸需要も魅力のフィリピン
新興国の中でもダントツの利回りの高さ
フィリピンの不動産利回りは2016年時点で6.13%と、東南アジアの新興国においてダントツの高さを誇ります。外国人が購入できるコンドミニアムは現地の住民は借りることがありませんが、富裕層や外国人の駐在員も多く、マニラの賃貸需要も見込めます。
コンドミニアム平均単価は3,000米ドルから
コンドミニアムの価格が安いことも、フィリピンでの不動産投資をおすすめする理由です。不動産価格が上昇しているにもかかわらず、首都圏メトロマニラでは平米単価で3,000米ドルから4,000米ドルで購入することができます。
高い利回りが見込めるのは40平米から50平米のコンパクトなコンドミニアムですが、価格も平均13万米ドル(2018年11月時点のレートでおよそ1,470万円ほど)で購入可能です。
中国企業の進出により経済成長も魅力のタイ
中国系企業の多さが不動産相場を支える
2015年時点でのタイの利回りは5.5%から6.3%と非常に高く推移しています。首都バンコクにおけるコンドミニアムは広さにかかわらず6%前後の利回りが期待できるので、予算に応じて物件を選べます。
平均単価は平米あたり3,000~3,500米ドルほどと高騰していますが、40平米のコンドミニアムであれば平均13万5千米ドル(1,525万円ほど)で購入できます。
中国企業の進出により安定した賃貸需要が見込める
タイの不動産相場はチャイナマネーに支えられている側面もありますが、賃貸需要に関しても中国企業の進出が続いているので十分に見込めます。ただしバンコクでは高層コンドミニアムが多く建設され、価格もなお上昇しています。
これから購入する場合には、エリア選定もポイントになるでしょう。特に立地によっては雨期の水害により、賃貸需要にも影響を与える場所があります。現地情報をしっかりと入手することが大切です。
米ドル決済が便利なカンボジア
米ドル決済で購入しやすいカンボジア
不動産投資がしやすいのが魅力の国がカンボジアです。利回りは2012年時点でのデータしか入手できませんが、首都プノンペンで5.33%となっています。現地の銀行で外国人が口座開設し、不動産ローンを組みやすい点も他の新興国では見られない利点です。
特に米ドル決済できる点は魅力です。新興国の通貨は変動幅も大きく、為替差損がリスクとなります。米ドル相場は比較的安定しているので、通貨リスクも回避できます。
利回りが高いのは広めのコンドミニアム
カンボジアの高級住宅街ポケコンエリアでのコンドミニアムが人気ですが、購入単価は平米あたり3,000米ドル程度となります。しかしカンボジアで賃貸需要が多いのは100㎡を超える広めのコンドミニアムです。そのため購入金額は平均35万米ドル(およそ3,955万円ほど)となります。すでに不動産価格はかなり高騰しているので、それなりの資金は必要です。
不動産価格の安さも魅力のマレーシア
利回りは4%前後
移住先としての人気も高いマレーシアは、不動産投資の利回りも高いのが特徴です。しかも他の新興国と比べると、まだ割安で購入できる点でおすすめといえます。
2017年時点での利回りは首都クアラルンプールで2.3%から5.4%となっています。エリアによって違いがあるので、現地情報をよく確認して物件選びをするのがポイントといえそうです。
コンドミニアムはまだ割安で購入できる
他の新興国は不動産価格もかなり上昇していますが、マレーシアはまだ安く購入できます。たとえば首都クアラルンプールの西部にある高級住宅街であるアンパン地区では、1ベッドルームタイプのコンドミニアムを平均17万米ドル(1,920万円ほど)で購入できます。1ベッドルームタイプの平均利回りは4%強となっています。
マレーシアの海外マネーを呼び込む経済特区には日本の企業も進出し、外国人の増加が賃貸需要を支えています。これからの不動産価格上昇とともに、利回りも高い水準で維持されることが期待できます。
まとめ
海外不動産投資における利回りに関しては、どれだけの賃貸需要が見込めるかが重要です。特に新興国は経済成長が注目されますが、外国人が購入するコンドミニアムの賃貸市場を支えるのは海外の駐在員や富裕層です。
その観点からみても、今回取り上げた国は安定した賃貸需要が見込めることからおすすめです。
参考サイト
https://www.globalpropertyguide.com/rental-yields
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